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Moondrop EDGE
ワイヤレスヘッドホン Moondrop(水月雨)

Moondrop EDGE

★ 7.0 〜¥10,000 1位/1 編集部レビュー
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Score Detail
7.0 / 10
低音 6.9
中音 7.0
高音 6.8
解像度 6.7
音場 6.2
装着感(側圧・重量) 7.8
分離感 0.0
ノイズキャンセリング 5.8
ボーカル適性 0.0
外音取り込み 6.2
接続安定性 6.8
遮音性・音漏れ 0.0
機能性(アプリ・操作) 5.9
再生時間 8.3
コスパ 8.4

概要DETAIL

『Edge - 羽翼』には、このサイズのヘッドホンでは珍しい40mmの大型ダイナミックドライバーを搭載しています。このドライバーは、N52ネオジム磁石を使用した磁気回路、軽量なCCAWボイスコイル、そして十分な振動ストロークを備え、低歪みと広いダイナミックレンジを実現します。さらに、HiFi規格に準拠した有線ヘッドホンに匹敵する、厳格な音質基準で調整されています。どのデバイスでも優れた音質を提供し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)モードでも最高のパフォーマンスを発揮します。 FF(フィードフォワード)とFB(フィードバック)を組み合わせたハイブリッドANC(アクティブノイズキャンセリング)システムを採用しています。各ハウジングに高感度マイクを2基ずつ配置し、計4基のマイクによる精密なノイズ検知とフィードバック機能を実現します。超広帯域と強力なノイズキャンセリング性能により、どのような装着状態においても幅広い周波数帯域で快適なノイズ低減効果を提供します。 大容量バッテリーを搭載し、最大48時間の連続再生が可能です。また、急速充電にも対応しており、わずか5分の充電で約4時間の音楽再生ができます。イヤーパッドは、一般的な平らな形状とは異なり、顔の輪郭にフィットする斜めカットデザインを採用しています。さらに、メモリーフォームにより肌に柔らかくフィットし、快適な装着感を提供します。これにより、長時間の使用でも疲れにくく、より快適な音楽体験をお楽しみいただけます。 ヘッドバンドのスイーベル部分にはアルミ合金を使用し、精密な調整と仕上げ加工を施すことで、高い質感とデザイン性を実現しました。特別に設計された折りたたみ構造により、持ち運びやすさと利便性が向上しています。5種類のサウンドチューニングを搭載しており、デフォルト設定に加え、名機のサウンドを再現したチューニングも含まれています。MOONDROPアプリを使用すれば、簡単に切り替えられ、多彩な音楽ジャンルをお楽しみいただけます。

長所

  • 予算帯ANCヘッドホンとしては珍しいニュートラル寄りの音調
  • ファームウェア更新で追加された5バンドPEQ(同価格帯では唯一レベル)
  • 大型交換可能イヤーパッドによる価格帯トップクラスの装着快適性

短所

  • ANCオンにすると低域が大きく削られ、音調が別物になる
  • ボリューム上下ボタンが逆配置で触感での区別も難しく、誤操作が多発する
  • 有線リスニング不可、自動ポーズなし、ハードウェアミュートボタンなし

総合レビューREVIEW

Moondrop Edgeは、同ブランドの初代ANCワイヤレスヘッドホン「Singer」から大幅に路線を見直した機種です。Singerがプリセットの問題と測定値の不評で印象が薄かったのに対し、Edgeはチューニングの方向を根本から変えています。40mmベリリウムコートダイナミックドライバー、Bluetooth 5.4、LDAC対応、ANCと透明感モード搭載となっています。 この価格帯のANCヘッドホンと聞けば、まず低域を大盛りにして迫力を演出するチューニングを想像するでしょう。実際に鳴らすと、Edgeはその期待をきれいに裏切ります。低域は締まっていて、中低域の膨らみが抑えられており、予算帯ワイヤレスヘッドホンにしては異様に落ち着いた音がします。電子音楽の深いパルスが鳴った瞬間、ドライバーが無理をせず重みを出し、その後すぐに収まる感触がある。これはドライバーの余裕からくるもので、stock状態でも制御の品質が出ています。 ただし、ANCを有効にすると低域が別物になります。ANCのアルゴリズムが音響補正として低域を引いてしまう副作用で、音がスカスカに痩せる場面が出ます。Extra Bass EQプリセットを使って補償するのが現実的な対処で、ANCを常用する人は最初からそのプリセットを基本にしておくことをおすすめします。また、ANCは低周波のエンジン音や空調音には有効ですが、話し声のような中域のノイズには効きが悪く、条件によっては逆にノイズが増えてしまうという問題もあります。バックグラウンドヒスが発生する点も含め、ANCの実力は同価格帯の定番機として比較に挙がることの多い1More Sonoflow Proを下回ります。透明感モードは外音の把握には使えるものの、若干プラスチック感のある処理音になるのが惜しいところです。 stock状態のままだと中域が若干引っ込み気味で、ボーカルが前に出る感覚があっても上中域がキツく感じる場面があります。高域はおとなしめで長時間聴いていても耳が疲れにくい反面、細かい音の再現力は控えめです。複雑に楽器が重なる音源では分離感の限界も出てきて、ベースラインが埋もれる場面があります。音の広がりは広くも狭くもなく、自然な中程度の空間感です。LDACで接続するとAAC比で音の位置感と高域の解像度が改善されます。音的な観点での天井は価格なりですが、その天井の近くまで引き出すためのルートが用意されているのがEdgeの大きな特徴です。 そのルートが、発売から1年後に届いたファームウェア更新で追加された5バンドPEQです。フィルタータイプ・中心周波数・ゲイン・Q値を独立して設定できる本格的なPEQが、同価格帯のANCヘッドホンに他に類例がないレベルで搭載されました。測定コミュニティが公開しているプロファイルをブラウザ経由でそのままBluetoothで流し込める仕組みも整っており、既存の購入者も含めて無償で使えるようになっています。これ一つで、stock状態では感じた中域の引っ込みや低域のバランスをかなり自由に調整できます。既存EQプリセットのほとんどは正直使い物にならず、BalancedかExtra Bassだけを使う運用を推奨しますが、PEQがあれば話は別です。 装着感はこのEdgeで一番気に入っている部分です。大型の深めのイヤーパッドが耳を完全に包み込み、数時間の連続装着でも耳が圧迫される感覚がありません。個人的には価格帯の中で最も疲れにくいヘッドホンの一つだと思います。パッドが交換可能で将来の補修品供給も予定されているのは、使い捨てになりがちな低価格製品には珍しい気の遣いかたです。金属ヒンジで折りたたみも可能です。一方でヘッドバンドは弱点で、調整ノッチが不明確で左右を均等に合わせるのが難しく、頭頂部のパッドも若干薄めでホットスポットが生じやすいです。付属品はソフトポーチのみで、ハードケースを期待する人は1More Sonoflow Proを検討してください。 操作面では、ボリュームの上下が逆配置(上が音量下げ、下が音量上げ)で、しかも各ボタンが触感で区別しにくい設計になっています。電源ボタンが押し切れているかどうかも確認しにくく、気づかずオンのままバッテリーが消耗していることがあります。有線接続はUSB-C充電専用でリスニングには使えず、バッテリー切れ時の逃げ道がありません。オートポーズ(耳から外すと一時停止)もなく、ハードウェアのミュートボタンも省かれているため、会議での利便性は低いです。ANCオン/オフのたびにアニメキャラクターの音声が鳴り、オフにする手段がない点は、使う場所や相手によっては問題になります。WindowsのPCをメイン音源にしている人はLDACもaptXも使えずSBCにフォールバックするため、音質の面での旨みが半減します。バッテリーはANCオフで約48時間と長く、急速充電で5分から4時間分再生できる点は素直に良いです。 総評:Moondrop Edgeは音質を真剣に扱うと同時に、便利さを多く削ったヘッドホンです。ANCの弱さ・ボタンの使いにくさ・有線リスニング不可という三重のトレードオフがありながら、ニュートラルな音調・LDAC・無償PEQ追加・抜群の装着感をこの価格で持ってきた判断は評価できます。1More Sonoflow Proと比べると、ANCと付属ケースではSonoflow Proの方が上ですが、音の素直さとPEQによる育てる余地ではEdgeに軍配が上がります。音を優先していて、自分でチューニングする気がある人なら、この機種を購入する価値が十分あります。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
Moondrop(水月雨)
ドライバ径
40mm
Bluetoothバージョン
5.4
対応コーデック
LDAC,SBC,AAC
ドライバ方式
フレキシブルエッジ振動板
連続再生時間
48h
ANC
対応
構造
密閉式
装着方式
オーバーイヤー
端子
Type-C

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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