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SIVGA QUE UTG
IEM SIVGA

SIVGA QUE UTG

★ 7.5 編集部レビュー
実売価格(税込・最安)
¥15,980 rakuten
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Score Detail
7.5 / 10
低音 7.7
中音 8.0
高音 7.6
解像度 7.9
音場 7.8
分離感 7.8
ボーカル適性 8.0
装着感 8.0
遮音性 7.5
コスパ 7.9

概要DETAIL

平面ガラス振膜を採用し、超高剛性・軽量性・低ダンピング性を兼ね備えています。ガラスの特性により分割振動を効果的に抑制し、歪みを低減。信号を精密に再現可能です。超薄型加工技術により質量を軽減しつつダイナミック性能を向上させています。

長所

  • +ガラスダイアフラム由来の鋭いトランジェントと細部まで見えるクリーンな高域
  • +木製サンダルウッドと亜鉛合金の組み合わせが価格を遥かに超えるリッチな質感
  • +モジュラーケーブル(3.5mm/4.4mm対応)が付属する充実した利便性

短所

  • -分析的で明晰な音調のため温かみや音楽的な豊かさを求める人には合わない
  • -上域〜上中域がやや鋭く高域に敏感なリスナーには刺激感が残ることがある
  • -上中域付近にわずかに金属的な硬さが感じられる場面がある

総合レビューREVIEW

SIVGAのIEMラインナップ最廉価機だったQueに対して、Que UTGはそのシェルを流用しながら中身を大きく変えた後継機です。ドライバーをベリリウムコーティング振動板からNEG製(日本製)のフラットガラス振動板に換装し、UTG(Ultra Thin Glass)という名のとおりガラスの持つ高剛性と軽さを音響に応用した機種となっています。フェイスプレートもメープルウッドからグリーンサンダルウッドに変わり、付属ケーブルはモジュラー式(3.5mm/4.4mm)に強化されました。実売価格は約14,500円前後で、Queより約4,000円の差があります。 「フラットガラス振動板」というスペック表記を見て、どういう音になるのか気になって手に取りました。実際に鳴らし始めて数秒で分かったのは、これはQueとはまったく別の機種だということです。Queを聴き込んだ後に挿し替えると、高域の存在感と音の輪郭のシャープさが別の機種に来たことを即座に教えてくれます。 ガラス振動板はその硬さが特徴の振動板で、音の立ち上がりの速さが秀逸。その速さは、低域の処理に一番はっきり出ます。ベースドラムの打面の張り感やベースギターの弦の硬さがきちんと出てきて、鳴ったらすぐに収まる。Queが中低域に重みと丸みを持たせていたのと対照的に、UTGは同じベースラインを輪郭のある粒として届けます。サブベースの沈み込みは確保されていてベースラインは感じられますが、量感よりも定義感に比重が置かれています。ベース量が多めだったQueと比べると、演奏全体の見通しはこちらのほうが良くなった代わりに、どっしりとした重みは薄れました。 声の輪郭がくっきりとするのは中域以降です。男性ボーカルの喉の質感は出ますが、Queのような「太さ・重さ」はなく、どちらかと言えば音符の粒ひとつひとつが明瞭に聴き取れる方向です。女性ボーカルは精度が高く、母音から子音への繋がりがよく見えます。ただし上中域がやや前に張り出す傾向があり、弦の高音域や打楽器の倍音が重なる曲では少し刺激が増す場面もありました。Queで感じた「演奏に包まれる」感触より「ステージを少し離れた場所から眺める」感触に近く、その点は好みが分かれます。 この機種で一番印象的なのは高域の伸びと透明感です。シンバルのクラッシュ後の余韻がしっかり空間に広がり、ヴァイオリンやフルートの高弓成分が息のように残ります。Queでは控えめだった高域がここでは主役に近く、約1万5千円以下というレンジを考えると異質なほどの解像感があります。ただし上中域〜高域の接続部分にわずかな金属的な質感があり、打楽器が連続する楽曲や長時間のリスニングでは少し気になる場面もありました。 音場は横方向にある程度の広がりがあり、Queの内向きな音像より開けた印象です。ただし奥行きと高さは横幅に比べると控えめで、縦方向のレイヤーをもっと欲しいと感じる局面があります。その代わり楽器の横並びの定位は精度が高く、パートごとの居場所がくっきりと分かります。分離感はガラス振動板の応答速度が効いていて、複数の楽器が重なる場面でも個別に聴き取れます。Queと比べると、この分離の鮮明さは明らかに向上しています。 装着感は Que の独自溝ノズルとは異なり標準的な6mm径で、一般的なイヤーチップが問題なく使えます。シェルは亜鉛合金のぶん少し重みがありますが、安定感は高いです。付属チップの2種類はUTGの音作りと相性が良く選ばれていますが、最初のシールを取るのにやや時間がかかる場合があります。 総評:Queの後継と位置づけながら、UTGは音の方向性をほぼ反転させました。Queの温かみある中域と密度感が好きな人に「アップグレード」として勧めるのは難しく、別カテゴリの製品として評価したほうが正確です。そのため、Queが好みだったからと購入すると期待に沿わない可能性が高いです。一方で解析的なサウンドを求めていて、かつこの価格帯に何か異質な解像度を持つ選択肢がないかと探している場合には、約14,500円でこの透明感は納得できる水準です。Queのコスパの鋭さとは性格が異なりますが、UTG単体の完成度としては価格帯平均を明確に上回っています。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
SIVGA
インピーダンス
32Ω
感度
103dB
周波数特性
20 - 20000 Hz
付属ケーブル
銀メッキ無酸素銅
付属プラグ
3.5mm, 4.4mm
端子
2-pin 0.78mm
ドライバ構成
1DD
DD
平面ガラス振動板
筐体素材
グリーンサンダルウッド,亜鉛合金

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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ユーザーレビューREVIEWS

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