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Moondrop DAWN PRO 2 - 水月雨 破暁2
ポータブルアンプ/DAC Moondrop(水月雨)

Moondrop DAWN PRO 2 - 水月雨 破暁2

★ 7.5 〜¥30,000 3位/4 編集部レビュー
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Score Detail
7.5 / 10
解像度 7.9
出力 7.7
静寂性(S/N・ノイズ) 8.1
音色・質感 7.2
音場 7.5
入出力・機能性 8.3
操作性 7.0
コスパ 8.5

概要DETAIL

3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力を備えたMoondropの高性能ポータブルUSB DAC/AMP。ダイナミックレンジ132dBと出力電圧4.1Vrms、16Ω負荷時124mW+124mWの出力パワーで高い駆動力を発揮。Moondrop Linkアプリで詳細設定が可能なUSB-C DAC/AMPドングル。

長所

  • デュアルフラッグシップDACと3系統LDO電源による132dBの極めて低い雑音床
  • 4Vrmsのバランス出力で感度の高いIEMからハイインピーダンス機種まで対応
  • 100段階の独立ボリュームで精密な音量管理が可能

短所

  • 音調がニュートラルかつわずかにクールで温かみを好む人には物足りない
  • 一部AndroidではDeveloper Optionsの変更が音質最適化に必要
  • EQ有効化のたびにボタン長押し操作が必要で接続のたびに再設定を要する

総合レビューREVIEW

前作となるMoondropのDAWN PROはポータブルDAC/AMPの中で音の透明度と出力に特化した路線を歩んできましたが、DAWN PRO 2はその第二世代として、デュアルCS43198(CirrusLogicのフラグシップグレード)と三つの独立LDOパワーチップを組み合わせた構成で登場しました。3.5mm SE・4.4mmバランスのデュアル出力を備え、Moondropアプリによるパラメトリックイコライザーにも対応しています。 手に取ったとき、まず目に入るのが側面の細かいスリット状のベントです。ドングルDAC/AMPにデスクトップHi-Fiコンポのような発熱対策を施すという設計判断は、見た目の差別化だけでなく実際に機能しています。DSD256再生を3時間続けても「温かくなるが熱くならない」——この設計の徹底ぶりが、このデバイスが目指している場所をよく表しています。約100gという重さはドングルとして格段に重く、スマートフォンのポートへの負担が気になる場面もあり、それでも金属の剛性感とボタンのクリック感は安っぽさがなく、作りとしての印象は良いです。 音の性格は、明快なリファレンス指向です。132dBのダイナミックレンジと三独立LDOがもたらすバックグラウンドの静けさは、高感度IEMを使った際に最もはっきり伝わります。接続した瞬間から無音——CS43131系のドングルが実用音量・低インピーダンスの条件でノイズフロアが悪化するのと対照的に、この設計はロード条件によらず静かなままです。その土台の上で聴こえる音は、ウォームでも寒色でもなく、「音楽に手を加えない」という意思が貫かれたフラットで忠実な音。これが気持ちいいと感じるか冷たいと感じるかは完全に好みの問題で、どちらでも正しい感想だと思います。ウォームなCS43131の色付けが好きでMacaronのような機種を使っている方が切り替えると、音の温度差に戸惑うかもしれません。 パートが多く重なる音楽では、弦楽器の各パートがそれぞれ独自の空間に座っている感覚が出ます。低いポジションのチェロと高音域のバイオリンが混ざり合って団子になることなく、それぞれの輪郭が追えます。これはCS43198デュアルの情報処理能力とチャンネルセパレーションが効いているからでしょう。一方で音の「温度」がニュートラルなため、音色的な聴き疲れは少ないものの、ライブ感や官能性が主役の音楽では少し距離感を感じることがあります。 4.4mmバランスからの4Vrms出力は、Sennheiser HD600(300Ω)を実際に鳴らし切れたように感じました。これは電源使用の据え置きDAC/AMPに頼ることが多いクラスのヘッドフォンで、ドングルとしては相当な出力です。16Ωで124mWという数字もIEM用途では余裕が十分で、音量を上げても低域の制御が乱れないまとまりの良さを感じます。 Moondropアプリのパラメトリックイコライザーはブラウザでプロファイルを組んでDAC本体に書き込めるという仕組みで、同価格帯のドングルには珍しい機能です。ただし接続するたびにv+・v-を3秒長押しして有効化する手順が必要で、慣れるまでは毎回確認が必要です。Samsungデバイスでは開発者向けオプションからUSBオーディオルーティングを切る操作も求められます。機能の深さと引き換えに、設定の手間が増えるという構成は、好みが分かれるところです。 総評:DAWN PRO 2の核心はノイズフロアの追求にあり、その点では現行のポータブルドングルDAC/AMPの中で確実に上位に位置します。音色に手を加えないリファレンス志向と、重量100gという実用上の制約をそのまま受け入れられるなら、この機種の出来は相当おすすめできる仕上がりとなっています。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
Moondrop(水月雨)
DACチップ
CS43198
PCM対応
32bit/384kHz
DSD対応
DSD256
入力端子
USB-C
出力端子
3.5mm, 4.4mm

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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