final TONALITE
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概要DETAIL
TONALITEはfinalの新しいフラッグシップモデルとして、今までに無い超高音質と最高水準のノイズキャンセリング性能を両立しています。高いANC機能を実現するために、SONY製の最高クラスANC専用チップ「CXD3784」を搭載。その上で有線イヤホンのフラッグシップモデル「A10000」で培った超低歪技術を投入することで、ハイエンド有線イヤホンをも凌駕する音質を実現しました。さらに、世界初のパーソナライズ技術「DTAS」を採用。アプリで身体をスキャンし、個人の身体形状に合わせた音を作成することで、超高音質な再生音をダイレクトに体感することが可能になりました。
長所
- +パーソナライズで音場が大きく開き、楽器の左右・高さの位置感が別次元になる
- +サブベースはベースラインが鮮明な電子音楽で特に強く、量感と沈み込みが際立つ
- +ANCはSony製プロセッサを採用しており、屋内ではほぼ完全に外音を遮断できる
短所
- -DTASパーソナライズを適用すると中音が引っ込み、密度感が出にくくなる傾向がある
- -カスタムEQプリセットの保存は1つのみ(複数の音楽ジャンルを使い分けたい場合に不便)
- -3Dヘッドスキャンのキャリブレーションは手順が多く、satisfying な結果に辿り着くまで時間がかかる
総合レビューREVIEW
final TONALITEは、、同社が「DTAS(Digital Twin Audio Simulation)」と呼ぶ3Dヘッドスキャン技術を初めて搭載したモデルです。スマートフォンのカメラとARマーカーを使ってリスナー個人の耳と頭の形状を計測し、その結果に基づいてサウンドをパーソナライズする機能を製品の特長となっています。ドライバーはf-COREと名付けられた10mmダイナミックドライバー1基構成。ANCプロセッサにはSony Semiconductor製のチップを採用し、BT6.0 + LDACに対応しています。デザインはFinalの既存TWSラインナップ(ZE8000 mk2、ZE3000)の中間的なアプローチで、ペブル型のスムーズなシェルにIPX4の防水性能を備えます。 アプリを開いてDTASのキャリブレーションを始めると、いくつかのことに気づきます。まず、単純にビープ音に反応するような聴力検査ではないこと。ARマーカーを使った3Dヘッドスキャンを含む、かなり手順の多いプロセスで、スムーズにいっても相当な時間がかかります。最初の聴取ではGeneral tuningで鳴らしましたが、それ自体は量感のある低音と自然なトーンでまとまっていて悪くない。ただ、パーソナライズを終えて聴き直した時の変化の大きさは想像以上でした。 何が変わるかというと、まず音場です。音が頭の真ん中に集まる感触が薄れ、左右のチャンネルに広がっていく。音像の高さも出てきて、シンバルが上から降ってくる方向感や、ストリングスが横に並ぶ空間感が生まれます。これは3Dモードとは違う——自然な分離と奥行きの話で、良質な有線イヤホンで聴いたときの「音に場所がある」感覚に近いです。 低音は、パーソナライズ後にその本領が出ます。ベースラインがハッキリとした輪郭を持って出力され、電子音楽の重たいビートや、分厚いオーケストラのコントラバスが、TWS でここまで出るかと感じるくらいの量感になります。叩いた瞬間の存在感と、その後に続く低い音の広がり方が、General tuning時よりずっと豊かになります。 一方で、自分のパーソナライズ結果がV字型に傾いた場合は中音が相対的に引っ込みやすくなります。ボーカルが前に出て打ち込みのベースが厚い楽曲では問題ないことも多いですが、アコースティックな楽器が複数重なる編成だと、音の整理が若干甘くなる場面があります。 高音は、試行錯誤の末に控えめな設定に落ち着くことが多いようです。シンセの高い音やベルの倍音が丁寧に描かれ、曲ごとに刺さり方がばらつくような不安定さはありません。明るめの設定にするとやや刺さることがあるため、最終的にどの係数を選ぶかで音の性格がかなり変わります——これもDTASの面白さであり、一種の複雑さでもあります。 装着感はよく考えられています。Fusion-Gというフォームとゴムを複合した新素材のイヤーピースと、ノズルに通すリングの組み合わせで、動き回っても耳から落ちる気配がなく、長時間つけていても耳が傷みません。IPX4なので汗をかく場面でも使えます。 ANCはSony製のプロセッサを使っており、屋内環境ではほぼ完全に外音を遮断します。屋外では話し声や障害物の音がわずかに抜けてくる場合がありますが、集中力を保つ用途としては十分な水準です。BT6.0とLDACに対応し、マルチポイント接続はDTASプロファイルを別デバイスに引き継げる点が実用的です。アプリは10バンドのEQ、タッチコントロールのパターン変更、ファームウェアの更新管理までカバーしていて、1ヶ月で3回のFW更新という頻度からも、開発が現在進行形であることが分かります。ひとつ惜しいのは、カスタムEQプリセットの保存が1つだけという制限で、音楽のジャンルに応じてEQを切り替えたい場合は不便を感じます。 再生時間は、General tuningで約9時間、パーソナライズ設定では約7時間を確保しています。ケース込みで最大27時間、ケース自体はワイヤレス充電に対応しています。 通話品質については、片耳に4基のマイクを搭載していることは確認できていますが、具体的な通話体験の評価はソースに詳しい記述がなく、暫定的なスコアになっています。 総評:Final Tonaliteはサウンドパーソナライズを単なる付加機能でなく製品の核に据えた点で、現行のTWSラインナップの中で明確に異質な存在です。パーソナライズが「効いた」時の音場の広がりと低音の変容は、TWS としての水準を一段引き上げる体験で、これはこの機種でしか得られません。ただしそのパーソナライズ結果が中音に与える影響はリスナーごとに異なり、V字型に振れた場合は声や楽器の密度感が薄れます。カスタムEQが1プリセットというのも、多様な聴き方をする人には使い勝手の制限になります。DTASの恩恵を信じて時間をかけてキャリブレーションと向き合える人はチャレンジしてもいいと思います。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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