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TIN HIFI T7
IEM Tin HiFi

TIN HIFI T7

★ 7.2 〜¥50,000 9位/11 編集部レビュー
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Score Detail
7.2 / 10
低音 7.3
中音 7.1
高音 6.8
解像度 7.3
音場 7.4
分離感 7.5
ボーカル適性 6.9
装着感 7.5
遮音性 7.0
コスパ 7.8

概要DETAIL

T7は” T “シリーズのフラッグシップとなるダイナミックドライバー1発の構成ですが、今回は純金のコーティングを施したダイアフラム”ドライバーを搭載しまた。さらにドライバーには強力なテスラマグネットをデュアルで搭載しました。金コーティングは高い導電性と優れた耐腐食性を持ち、比類のない音質表現を実現します。金メッキ薄膜の軽量設計は応答速度を向上させ、音波の再現をより正確かつ繊細な再現性を実現します。このコーティングの実現にはCVD技術(化学気相堆積)が使われ、優れた剛性と正確な音響ダンピング特性を獲得しています。シェルは徹底した軽量化を測っており、高い剛性を誇る航空機グレードアルミ合金にて作製。これによりTINHIFIらしい深い低域とクリアな中高域の歪みを極限まで抑えた形で実現しています。

長所

  • +3.5mmと4.4mm両プラグが付属のモジュラーケーブル1本でカバー
  • +シングルDDとは思えない楽器分離感と、接続変更で広がる前後方向の音場
  • +金メッキドライバーが上高域の刺さりを抑え、長時間でも疲れにくい音色

短所

  • -4.4mm接続時にシンバルの倍音がわずかに平板になる
  • -ボーカルがミックスに埋まり、声を前に押し出す機種ではない
  • -クリーンなソース機器がないと本来の分解能が引き出しにくい

総合レビューREVIEW

TIN HiFi T7は、10mmの金メッキダイナミックドライバーを搭載した密閉型IEMです。付属のモジュラーケーブルには3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの両プラグが同梱されており、接続を差し替えるだけで音の性格が大きく変わる設計になっています。重量は7.7gで、コネクタはMMCX。TIN HiFiのシリーズにおける前後の位置づけはソースに記述がありませんが、金メッキドライバーとバランス接続への対応を重ねてみると、同社が力を入れた一機であることは見えてきます。 金メッキドライバーが実際の音にどこまで影響するのか——そこが手に取った最初の関心でした。鳴らしてみると、その効果は素直に感じ取れます。ドライバーのコーティングが上高域を程よく丸め、刺さりが出にくい代わりに中域に温かみが乗ります。バンドサウンドのように複数の楽器が重なった編成でも、音が混ざって潰れることなく、ギターの各パートを個別に追えるほどの分離感があります。個人的には、シングルDDでここまで散らからないのは意外でした。 3.5mmで聴くと、全体がアナログ的な温かみの中に収まります。低域は豊かにふくらみ、キックドラムが余韻を持ちながら消えていきます。ロックやブルースが持つ演奏全体の熱量をそのまま受け取るような感触で、速い曲よりも音楽と向き合う余裕のある聴き方に向いています。 4.4mmに切り替えると、別物になります。低域の立ち上がりがタイトになり、キックのブルームが収まって速い連打も崩れません。中域の分解能が上がり、重なった声部の輪郭がよりハッキリします。音場は左右だけでなく前後にも広がり、ライブ収録の空気感がリアルに近づく場面がありました。ただ一点、シンバルの倍音がわずかに平板になります。SE接続では金メッキが自然に丸めていた上高域の質感が、BALの高い解像度と重なるとわずかに薄れる印象です。マスタリングが明るめの音源では気になる場面がありました。SE/BALのどちらが正解というわけではなく、聴く音楽と気分で使い分けるのが本機の正しい向き合い方だと思います。 声の出方は、ミックスに自然に溶け込むタイプです。ボーカルを前に押し出す機種ではなく、バンドの他の楽器と同じ奥行きに立つような聴こえ方になります。感情的なつながりは損なわれておらず、エモーショナルな音楽では寄り添う感触がありますが、歌声をクローズアップで楽しみたい場合は物足りなさが出てきます。 重量7.7gのシェルを耳に収めると、長時間でも負担が少なく、この軽さは利点です。気をつけたいのはMMCXコネクタで、モジュラーケーブルを差し替える機会が増えるぶん、反復的な着脱で接触不良が出やすいことが知られています。丁寧に扱うことを前提にした機種です。遮音性は密閉型として標準的で、特別に優れているわけでも劣っているわけでもありません。 総評:T7はSEとBALで音の人格を選べる柔軟性が持ち味で、この価格帯のシングルDDとしてありそうであまりない強みを持っています。同じシングルDD構成であるfinal E5000(実売約42,000円)と比べると、低域の質感と中域の厚みでは後者に軍配が上がりますが、SE/BAL両対応のモジュラーケーブルを最初から付属させて接続の自由を与えるという判断は、T7ならではです。ソース機器の質に敏感に反応するので、クリーンなDAP等と組み合わせて使うのが前提になります。音楽との向き合い方によって表情を変えてくれる、良い意味で扱い手を選ぶ機種です。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
Tin HiFi
インピーダンス
32Ω
感度
103dB
周波数特性
10 - 20000 Hz
付属ケーブル
無酸素銅,単結晶銅
付属プラグ
3.5mm, 4.4mm
端子
mmcx
ドライバ構成
1DD
DD
純金コート振動板
筐体素材
アルミニウム合金

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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