AVIOT TE-W2-PNK
リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。
長所
- +ライブ会場のような体感型の重低音と鋭いドラムアタック
- +大音量でも飲み込まれず鮮明に前に出るクリアなボーカル
- +LDAC・ANC・ワイヤレス充電・最大52時間再生の機能面
短所
- -低音の量感が大きくクラシックや繊細な楽曲には向かない
- -ダックテール形状で、軽量コンパクト志向の方には合わない場合がある
- -aptX系コーデック非対応で接続機器の選択肢に制約がある
総合レビューREVIEW
AVIOT TE-W2-PNK(ピヤホン10)は、凛として時雨のドラマー・ピエール中野氏が監修する「ピヤホン」シリーズの第10弾です。ベースモデル TE-W2 の 10mm+6mm デュアルダイナミック構成を維持しながら、振動板を24Kゴールドレイヤード素材へ刷新した「コアキシャル3Dシステム2.0 for PNK」を搭載。TE-W2 との価格差は約5,000円弱で、その分が専用振動板・ピエール中野チューニング・特製デザイン・声優ボイスガイダンスに充てられています。 前作ピヤホン8(TE-W1-PNK)が気に入っていたので、振動板を全面刷新した第10弾は相当期待して聴き始めました。ところが、想定をさらに超えてきました。個人的に、「沈み込みが深くて速い」という両立しにくい低域の完成度が今作の核だと思っています。 量感は明らかに多めで重低音が体に響きます。それでいて立ち上がりがタイトで、ベースラインが速く動く楽曲でも音が潰れずに追うことができます。鳴り始めから素早く定位し、余韻を引きずらずに収まるため、ブーミーさやもたつきが出ません。ハイコスパ路線のワイヤレスイヤホンで、ここまで弾力のある低域を聴けるものは少ない印象です。 これほどの低域量にもかかわらず、ボーカルが飲み込まれません。声はやや前寄りに定位し、息遣いまで届くクリアな質感を維持しています。高音域も曲によってやや明るめに感じる場面がありますが、アプリのイコライザーで調整できます。音場はライブ会場で音を浴びる感覚に近い立体的な広がりがあり、3D Spatial Audio 機能との相乗効果も出ています。 物理遮音性の高さが ANC の土台になっています。ダックテール形状と金属ノズルが耳に密着し、ANC をオフにしても十分な遮断感があります。ANC を入れても音質が痩せないのが本機の特徴で、多くの TWS で見られる「ANC ON で低域が薄くなる」現象がほとんどありません。バッテリーは単体で最大17時間、ケース込みで最大52時間と、この価格帯の TWS として突出した持続力です。急速充電で10分充填すれば最大60分再生でき、ワイヤレス充電にも対応しています。 アプリは旧 SOUND ME から AVIOT Connect に刷新され、発売直後に一部で接続の不具合報告がありましたが、その後は安定しています。コーデックは LDAC・AAC・SBC。ただしaptX 系は非対応のため、再生機器のコーデックは事前の確認が必要です。装着感はダックテール形状の恩恵で固定感が強く、長時間着用でも疲れにくいです。ただしハウジングは存在感があるため、小型軽量を好む人には合わない場合があります。 総評:TE-W2-PNKは「重低音が主役でも声が前に出る」という難しい両立を実現しており、ライブ感や重厚さを求めるリスナーには¥20,000前後でこれ以上の選択肢を見つけるのが難しい水準です。前作 TE-W1-PNK から振動板を変えた効果は音として明確で、単なるシリーズの焼き直しではありません。フラットサウンドや軽量装着感を優先するなら向かない機種ですが、そうでなければ機能面も含めて死角が少ない一台です。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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