7Hz x Crinacle: Salnotes Dioko
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概要DETAIL
手頃な価格でありながらパワフルな性能を誇る7HZ Salnotes Diokoイヤホンは、新開発の14.6mmデュアルキャビティ平面ダイアフラムドライバーを搭載しています。この平面磁気ダイアフラムは、最も効率的な磁気回路構造とリボン配置を採用し、均一なサウンドを実現するよう設計・開発されています。 この平面磁気ダイアフラムドライバーの応答速度は、真のオーディオファン向けサウンドキャラクターを実現し、あらゆる音符において卓越した明瞭さとディテールを提供します。14.6mmという大型のダイアフラムサイズにより表面積がさらに拡大され、高調波歪みが低減されるため、あらゆる音量レベルでより高い音質解像度を得ることができます。
長所
- +中音域の透明感と楽器の間隔の広さが価格帯で際立つ
- +4芯銀メッキOFCケーブル+Xelastec系チップ付属という豪華な付属品
- +平面磁気ドライバー由来の速い応答で楽器の立ち上がりと定位が明確
短所
- -低音の体重感が乏しく、キックドラムが短く収まる
- -音場が横方向中心で奥行き・レイヤリングが薄い
- -特定の帯域のピークでボーカルのサ行や打楽器の金属音が刺さることがある
総合レビューREVIEW
7Hz × Crinacleのコラボレーションで生まれたSalnotes Diokoは、14.8mmの平面磁気ドライバーを搭載した有線IEMです。音響レビュアー・測定データベースで知られるCrinacleの監修のもと整えられた中立的なチューニングが特徴で、同ブランドの上位プラナー機である7Hz Timelessより大幅に低い価格帯に位置しています。 見た目はサファイアコーティングされた強化ガラスのフェースプレートが目を引きます。紫がかった光の反射が鮮やかで、航空グレードのアルミ筐体との組み合わせで質感はかなりしっかりしています。写真で見るより実物はひと回り大きく感じますが、耳に収まってしまえば気にならず、長時間つけていても疲れはありませんでした。 試聴直後にすぐ気づくのは、中音域の整い方です。ボーカルが自然なトーンのまま前に出てきて、シャウト感がまったくありません。ギターのボディ鳴りやピアノの鍵盤の打鍵感など、アコースティック楽器の素材感を拾う能力が価格帯の中でも高く、弦楽器と声が絡む編成で聴くとこのIEMの気持ちよさがよく分かります。複数のパートが重なるサビでもボーカルラインが埋もれにくいのは、平面磁気ドライバー特有の位相整合性のおかげでしょう。個人的にも、ここは本当に良いと感じたところです。 ただし、低音については正直に言うと本機の一番の弱点です。サブベースは基礎として機能しており、クラシックのコントラバスや電子音楽の最低域が完全に消えてしまうわけではありません。問題はその上の帯域—キックドラムが鳴った瞬間の存在感はあるのに、すぐ収まってしまいます。ベースラインが連続する打ち込み主体の曲では、この「立ち上がりはあるが体が続かない」感がずっとついて回ります。これは中立チューニングを優先した結果の選択として理解できますが、ずっしりとくる低音が好きな人には合わないと思います。 高域は明るめの色合いです。弦楽器の高い成分やピアノの倍音に艶が乗り、余韻が消えていく時の輝きも好ましいです。ただし特定の帯域にピークがあり、ボーカルのサ行や打楽器のシンバルのクラッシュが刺さる場面があります。頻繁に気になる類ではなく、曲によって出たり出なかったりという感じですが、それでも刺さりを問題なしとは言えません。 音場については、横の広がりは平面磁気ドライバーらしく印象的です。バンドアンサンブルで各楽器の左右の位置が掴みやすく、ジャズトリオのような少人数編成では奏者の位置感が自然に出ます。ただ奥行きはほぼなく、音が前後に積み重なっていく立体感は得られません。同ブランドの7Hz Timelessと比べるとその差が明確で、Timelessの方が空間として大きく感じます。分離感自体は良好で、楽器同士の輪郭は明確に保たれています。 付属品については触れておかないと不公平です。4芯銀メッキOFCの付属ケーブルは絡まりにくく取り回しも良く、この価格帯でこのクオリティが最初から付いてくるのは驚きでした。イヤーチップもXelastec系の素材で、密閉性の確保に貢献しています。遮音性はシェルが耳の外側をほぼ覆う形状から、パッシブとしてやや平均を上回る程度です。 総評: Crinacleチューニングの核心にある「余計な色付けをしない透明感」を、この価格帯で素直に体験できるのが本機の価値です。中音域の清潔感は本物で、ボーカルが主体の音楽—ピアノと声が主役の曲や、弦が重なるアコースティック編成—では十分な説得力があります。低音に体重を求める人、音場の立体感を重視する人には設計的に合わない機種ですが、Crinacle監修の中立チューニングかつ平面磁気の整合感を試す入口として、Diokoはかなりオススメな選択肢だと思います。
— Gadgetal編集部
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