GGadgetal
ホーム / Audio / IEM / ZiiGaat x Hangout.Audio: Odyssey 2
ZiiGaat x Hangout.Audio: Odyssey 2
IEM ZiiGaat

ZiiGaat x Hangout.Audio: Odyssey 2

★ 7.1 〜¥50,000 8位/9 編集部レビュー
実売価格(税込・最安)
¥44,795 aliexpress
取扱いショップで価格を比較

リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。

Score Detail
7.1 / 10
低音 7.2
中音 7.3
高音 6.8
解像度 7.1
音場 7.0
分離感 7.1
ボーカル適性 7.4
装着感 7.1
遮音性 7.2
コスパ 7.2

概要DETAIL

Odyssey 2は、Hangout.Audioの世界トップクラスの専門家たちとの共同開発により、伝説の旅路を歩み続けます。先進的なドライバーと洗練されたチューニングによりアップグレードされた本製品は、成長と革新の象徴であり、オーディオ愛好家からプロフェッショナルに至るまで、よりパワフルでバランスの取れた、情感豊かなサウンドをお届けします。

長所

  • アルミキャスト+手流しレジンのシェルが同価格帯で際立つ質感を持つ
  • 上中域リフトで声が前に出るが張り出しすぎず、長時間でも耳を攻めないボーカル再生
  • タイトなサブベースがベースラインを空間内で独立して定位させる低域の挙動

短所

  • 高域の延伸感に乏しく、シンバルや空気感が早めに収まる
  • スマートフォン直挿しでは低域の存在感が薄れ、電源環境による音質差が大きい
  • 丁寧なシェルと対照的に、ストックケーブルは細さと質感が安っぽく早期リケーブルが現実的

総合レビューREVIEW

ZiiGaat x Hangout.Audio: Odyssey 2は、Crinacle主宰のHangout Audioとのコラボレーション第2弾です。10mm径の第2世代バイオセルロース振動板ダイナミックドライバーに3基のKnowlesバランスドアーマチュアを組み合わせた1DD+3BAのハイブリッド構成で、JM-1メタターゲットに沿った穏やかなV字チューニングを採用しています。前作の初代Odysseyがより強い低域強調のV字だったのに対し、Odyssey 2はよりフラット寄りの聴き疲れしない方向へ振り直されています。 Crinacle名義と聞いて測定グラフを意識した「硬質で技術的な音」を想像していましたが、耳に入れた最初の印象はその逆で、ウォームな重みのある低域の存在感が先にきます。「精密な中立」より「使いやすい音楽的バランス」に仕上げたというのがこの機種の本質で、そこは前作から意図的に変えた方向性だと思います。 この機種で売りはボーカルとの相性だと思います。上中域にリフトがあることで声が自然に前に出てくるのですが、子音がキツく刺さってくる感じがなく、男女ともに輪郭がハッキリしつつも長時間聴き続けられます。ジャズのウッドベースとボーカルが重なる場面でも声が埋もれず、低音系が分厚いポップスやR&Bでも同様で、声を中心に聴きたい人には素直に向いています。サックスやトランペットの倍音の鳴り方もよく、管楽器が前に出てくる音楽では特に印象が良かったです。 タイトなサブベースが空間の中でベースラインを独立した楽器として定位させる低域の出方は、この機種の隠れた個性です。中域へ滲むことは少なく、キックのアタックが輪郭を持って前に出てきます。ただ、電源依存が予想以上に大きい。スマートフォンから直接つなぐと低域がやや力不足になり、ポータブルDAC/アンプやバランス接続に切り替えると質感と沈み込みの両方がハッキリ改善します。音量を上げていくと低域のディケイが少し長くなる傾向があり、大きめの音量では若干緩さが出てくることも正直に書いておきます。 高域は疲れにくい方向に振り切っており、長時間の試聴でも耳が痛くなりませんでした。ただ、その代償としてシンバルのクラッシュは「長めに余韻が残る」より「早めに収まる」感覚で、高い方の空気感は乏しいです。個人的にはこの落ち着きが好みですが、より繊細な抜けを求めるなら物足りなさを感じるはずです。同じCrinacle/Hangout Audio系の7Hz x Crinacle: Divineと比べると、Divineの方が高域の抜けと解像感で一歩上にあり、Odyssey 2はDivineより「音楽的な疲れにくさ」と「ボーカルの充実感」に寄った設計という整理になります。 音場は幅の広さが感じられますが、奥行きは出ません。楽器の定位は正確で、複雑な編成でもパートの場所を追えます。解像度は価格帯として十分に良いのですが、スネアの胴鳴りや弦楽の弓の擦れといった極細の情報は出力によって変わり、弱電源ではマスクされがちです。分離感はベースラインが独立して定位するほどには機能していて、ロックやポップスの多パート編成では全体がきれいに見通せます。 シェルはアルミキャストとフェイスプレートの手流しレジンの組み合わせで、手に取ったときの質感はこの価格帯として一段上の仕上がりです。装着感は中程度のサイズで3時間程度の連続装着でも不快感が出ませんでしたが、耳が小さいとノズルが若干突き出す感覚があり、付属イヤーピースとの相性次第で印象が変わります。付属のイヤーピースは種類・数は充実していますが素材は平凡で、シェルの丁寧さと対照的です。ケーブルも同様に、3.5mmと4.4mmのモジュラープラグが同梱されている機能面は評価できる一方、細さと柔らかすぎる質感から「安っぽい」と感じる人が多く、リケーブルを前提にした方が満足度は上がるでしょう。遮音性はハイブリッドIEMとして平均以上で、通勤や外出先での使用に対応します。 総評: Odyssey 2は、ビルドとボーカル再生を両立させた実用性の高いメタ系IEMです。同価格帯でこれだけシェルに手をかけた機種は少なく、その点は長く使える安心感につながっています。高域の延伸感に乏しい点と電源依存の強さは事前に把握しておきたいですが、バランス出力環境がある人なら、この価格でも不満のない出来です。純粋な測定的性能を求めるなら上位の競合に軍配が上がりますが、音楽を疲れずじっくり聴ける日常機として、サックスやボーカルが前に出る重めの音が好みなら選ぶ根拠はあります。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
ZiiGaat
インピーダンス
20Ω
感度
105dB
周波数特性
20 - 25000 Hz
付属ケーブル
単結晶銅
付属プラグ
3.5mm, 4.4mm
端子
2-pin 0.78mm
ドライバ構成
1DD+3BA
DD
バイオセルロース振動板
BA
32873,33518
筐体素材
樹脂

各カテゴリーのデータベースDATABASE

同価格帯でよく比較される製品

価格帯が近く、傾向の似たモデル

ユーザーレビューREVIEWS

(0件)
読み込み中…