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7HZ FIVE
IEM 7Hz

7HZ FIVE

★ 7.2 〜¥50,000 6位/9 編集部レビュー
実売価格(税込・最安)
¥23,974 aliexpress
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Score Detail
7.2 / 10
低音 7.4
中音 7.1
高音 7.0
解像度 7.0
音場 7.0
分離感 7.0
ボーカル適性 7.0
装着感 7.5
遮音性 7.0
コスパ 8.8

概要DETAIL

マルチドライバー方式のイヤホンは珍しくありませんが、その多くは技術的な難易度が比較的低いバランスドアーマチュアドライバーを採用しています。7Hzは新たな地平を切り拓き、片側あたり5つのダイナミックドライバーを搭載した業界初のイヤホン「FIVE」を発表し、オーディオ技術の新たな基準を打ち立てました。

長所

  • 録音に応じて引き際が変わる、崩れない低域の可変的な動き
  • 5基のDD搭載にもかかわらず軽量で長時間快適なフィット感
  • 高域の前傾がアレンジの細部を浮き彫りにする描写力

短所

  • ボーカルが後退するチューニングで、アコースティック編成や声主体の音楽には不向き
  • 音場の横幅が狭く、楽器が両耳のすぐ外で収まりがち
  • 約¥45,000の価格帯に対して付属ケーブルの存在感が薄い

総合レビューREVIEW

片側5基の6mmダイナミックドライバーを搭載した有線IEMです。実売価格は約¥45,000。7Hzといえば平面駆動のTimelessや低価格帯で評判を取ったZero/Zero 2系で知られるブランドですが、FIVEはそれらとは異なる方向性—多ドライバー構成でバスヘッド的な迫力を実現するという、同ブランドにとって新しい挑戦です。ケーブルは3.5mmと4.4mmから選択でき、3つのベントをシェルに備えています。 5基のドライバーが生む低域は、この機種の核そのものです。量だけで押し切る設計ではなく、録音に応じて出方を変えるのが面白いところで、ベースラインが太い電子音楽ではサブベースの重みが底から押し上げてくる感触があります。音の立ち上がりの面積が大きく、空気を動かす感触がある。引き際も場面で可変で、速いパッセージでは短く切り、重みが必要な音では余韻を引き延ばす—この動きの緩急が、単なるドンシャリとは一線を画します。 シェルはアルミフェイスプレートに医療グレードレジンという構成で、内部のドライバーがうっすら透けて見えます。5基の搭載機としては予想外に軽く、バケツ型の付属チップが耳との密着を高めてくれるため、大柄なシェルでも長時間の装着は問題になりませんでした。3つのベントが背圧を逃がす設計上、密閉性はそれほど高くなく、騒がしい屋外での遮音はほどほどと思っておくのが正直なところです。付属のフラットリボンケーブルは軽くて絡みにくく取り回しは快適なのですが、¥45,000のIEMに合わせるには少し頼りなく、ここは惜しいと感じました。 中域はVに近い位置に後退していて、低域・高域の両脇に挟まれる構図です。下中域の肉厚さが声に存在感を与えているため、ポップスのボーカルが完全に沈むわけではありません。ただ、ギター弾き語りのようなシンプルなアコースティック編成や、弦楽器が重なる編成で聴くと、声が一歩下がる感覚が出てきます。マクロレベルの解像感は良好で、複数の楽器が鳴る中でそれぞれの輪郭を追えますが、弦楽器の胴鳴りや空気感のような微細なテクスチャーはやや薄めで、この価格帯の上位勢と比べると一段手前です。 高域はやや張り出している帯域があり、子音の多い音源では声が前に押し出されるような場面があります。ただし刺さりとして感じるほどには至らず、長時間聴いても疲れが出ませんでした。超高域のエネルギーは抑えてあり、派手な輝き感は出ないのですが、これは聴き疲れの防止に貢献しています。この高域の前傾と中域の後退が組み合わさって細部の音が浮き上がる効果があり、打ち込みのアレンジに含まれる各パートの動きを追いやすいのはFIVEらしい個性です。 音の広がりは高さ方向に伸びがあり、中高域の楽器が声の上に積み重なるレイヤー感は意識して設計されているのがわかります。前後の奥行きも確保されていて、近い音と遠い音の位置関係が把握しやすい。一方、横方向の広がりは届かず、両耳のすぐ外あたりで音が収まる感覚が続きます。空間が手狭に感じる場面があるのは惜しいところです。 総評: バスヘッドを名乗るIEMとして、FIVEの低域は誠実な出来です。量で圧倒するだけでなく、録音の意図を汲み取って出力を変える—このコントロールは価格帯では本物と言えます。ただし中域の後退とボーカル適性の弱さは設計上の明確なトレードオフで、声や生楽器を主軸に聴くには向きません。バスヘッド的な迫力に特化した用途として評価を一段上げることができますがFIVEの価格設定はその迫力に見合っているとは言い切れません。低域の質感を重視しながら他の帯域にも一定の期待をかけるなら、価格差を払うほどの余裕があるかどうかを試聴で確認してから決めるのがいいと思います。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
7Hz
インピーダンス
12Ω
感度
105dB
周波数特性
5 - 40000 Hz
付属ケーブル
銀メッキ無酸素銅
付属プラグ
4.4mm, 3.5mm
端子
2-pin 0.78mm
ドライバ構成
5DD

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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