TANCHJIM SODA
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概要DETAIL
「TANCHJIM SODA」は、10mmダイナミックドライバー、PURE中~高音域用バランスドアーマチュアドライバー、およびSilk Systemパッシブユニットを組み合わせています。この独自の組み合わせにより、全周波数帯域にわたって正確かつ自然な音質を再現し、クリアでディテールに富み、バランスの取れたサウンドを実現しています。 低音は深みがあり、しっかりとコントロールされており、中音域と高音域は滑らかで明瞭なため、バランスの取れたリスニング体験を実現します。
編集部講評REVIEW
TANCHJIM SODAは、10mmDD1基、BA4基、そして高域の峰を整える「シルクシステム」パッシブユニット2基を組み合わせた計7ドライバー構成のハイブリッドイヤホンです。実売価格は45,000〜50,000円前後。ソーダの名の通り清涼感のある透明なコンポジットシェルが特徴です。 低音は、サブベースの沈み込みと量感に優れており、重低音の再生時には重厚な質感と速い応答性を両立しています。ただし、50〜150Hz付近のミッドベースの量は意図的に抑えられており、太くて肉感的な低音を好むリスナーには物足りなく感じる場面があります。「胸を叩く」ような低音よりも「深くまで潜る」タイプのサブベースが特徴で、ジャンルによって相性の差が出ます。 中音は明瞭感を優先したチューニングで、ボーカルと楽器の輪郭がしっかり出ます。特にソプラノやカウンターテナーなど高域方向の声との相性は良好で、細部の表現力も高いです。一方で上の帯域への強調が効いているため、バリトン・バスボイスのふくよかさや温かみは抑えられた印象を受けます。録音によっては声が前に出すぎて聴き疲れを感じる場合もあり、温かみのある音を好む方には向きません。 高音は、シルクシステムが全体のバランスを整える役割を果たしており、明るく伸びがありながら刺さりや過剰な強調を抑えた仕上がりです。ハイハットやシンバルのエッジは明瞭で余韻の滲みも少ない。きらきらとした輝きよりも「歯切れよく締まった」印象が強く、好みによって「スッキリ」とも「きらめきが足りない」とも映るでしょう。 解像度はこのイヤホンの最大の強みです。ボーカルの息遣いや弦楽器の倍音成分まで丁寧に描写し、細部の情報量は同価格帯の水準を明確に上回ります。分離感も高く、複数の楽器が同時に鳴る場面での輪郭把握に優れています。音場は横幅の広さは十分確保されていますが、前後方向の奥行きがやや平板で、立体的な空間表現という点ではワンランク上の機種と比べると一歩及びません。 装着感は良好で、コンポジットシェルは軽量かつ剛性が高く、中型サイズのシェルが多くの耳型に対応します。長時間のリスニングでも圧迫感は生じにくく、遮音性も密閉型として平均以上の外音遮断効果があります。 解像度・分離感・高域の精細さを重視するリスナーにとって、この価格帯では十分に水準を超えた完成度を持つ1本です。ただし温かみのある低音や豊かな中低域を求める場合には物足りない可能性があるので、求める音の方向性を明確にしたうえで選択するといいですが、ぜひ持っておきたい一本であることは確かです。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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