CCA Xyrra
リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。
概要DETAIL
CCA Xyrraは、ゲーミングと音楽の両方に対応するハイブリッド・インイヤーモニターです。ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーを搭載したデュアルドライバー構成により、ゲームではクリアな定位感を、日常のリスニングではバランスの取れた精細なサウンドを実現します。
長所
- +価格以上の沈み込みと物理的パンチ感を持つサブベース主体の低域
- +透明樹脂とジンクアロイフェイスプレートの視覚的な高級デザイン
- +ゲームや競技用途で活きる横方向の広がりと方向感のよい音場
短所
- -中域がV字でやや引っ込み、男性ボーカルに薄さを感じやすい
- -BAドライバー由来のわずかに金属的なツヤが高域に乗る
- -ケーブルが細くからみやすく、付属品は最低限
総合レビューREVIEW
CCA Xyrra は、10mm 金属複合ダイナミックドライバーと 30118 バランスド・アーマチュアを組み合わせた 1DD+1BA ハイブリッド IEM です。CCA が KZ から独立した後に投入した機種のひとつで、実売 $14〜18 前後。亜鉛合金フェイスプレートと半透明樹脂シェルの組み合わせは価格帯の見た目の常識を超えており、27〜33Ω(製品資料でカタログ値に揺れあり)・110dB という設計でスマートフォンのイヤフォン端子から十分に鳴らせます。 エレクトロニックミュージックや K-pop を流した瞬間から本機の方向性が伝わります。V 字型チューニングが派手に機能する土台として、低域の物理的な重みと高域の明るさが両端から聴き手を引き寄せます。 低域はサブベース寄りの物理的な重みを軸に、中低域にも量感があります。単なるミドルバスの膨らみではなく、電子音楽やヒップホップでのベースラインが沈み込む感触はこのクラスの機種として印象的です。ただしテクスチャーの粗さは価格帯の限界として現れており、密度の高い楽曲では低域が少し長く残る場面があります。 中音域は V 字型らしく後退しますが、下部中域にわずかな暖かみがあり、男性ボーカルやギターが完全に細くなるのを防いでいます。女性ボーカルは上中域の持ち上がりで前に出てくるため、K-pop やアニメソングとの相性が特に良いです。個人的には声の密度と感情表現に厚みを求める楽曲では物足りなさが出てきます。ノートウェイトの薄さは好みを選ぶ部分で、中音域を重視するなら最初から別の選択肢を検討するべきです。 高音域は BA ドライバーが担当しており、シンバルやストリングスの空気感と煌めきは同価格帯の DD 専用機を超えている印象。ディテールのポップアップも良好で、高域の抜けの良さが全体を明るく感じさせます。ただし BA 特有の金属的なニュアンスが高域に乗ることがあり、高音感度が高い人が大音量で長時間聴くと疲れが積み上がる可能性に留意したいところ。 音場は横方向の広さに比べて奥行きが薄く、3D の立体感よりも横長のパネル状に音が広がる印象です。この特性がゲームの左右定位には有利で、フットステップや銃声の方向感知は価格帯として水準以上に感じました。楽器の分離感は本機の明確な強みで、複数のパートが鳴っても個別の識別がしやすいです。解像度もこの価格帯では印象的な水準で、BA が高域のディテール知覚を底上げしています。 同価格帯の Moondrop Chu II が滑らかで落ち着いたトーンを提供するのに対し、本機はエネルギーとベースの物理感で差をつけます。KZ ZSN Pro X とは同じ V 字型でも高域の仕上がりの洗練度で本機の方が優れているように感じました。シェルは片耳 6g と軽量で長時間使用でも耳への負担が少なく、遮音性もパッシブとして十分な水準。付属ケーブルは絡みやすくケースも付属しないため、アクセサリー面は価格相応でしょう。 総評:Xyrra は「¥4,000 前後でハイブリッドドライバーの楽しさを最大効率で引き出す」という方向性をよく理解した機種です。中音域の薄さと高域の BA 特有のクセは避けられない妥協点として残りますが、低域の物理的な存在感・高域の空気感・価格対性能のバランスはこの価格帯のハイブリッドの中で上位に位置します。エントリーハイブリッドで何が鳴らせるか試してみる出発点として、このクラスでもっとも面白い選択肢のひとつです。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
各カテゴリーのデータベースDATABASE
同価格帯でよく比較される製品
価格帯が近く、傾向の似たモデル
IEM ★ –
IEM ★ 7.1
IEM ★ 6.6
IEM ★ 6.5
IEM ★ –
IEM ★ –
IEM ★ –
IEM ★ –
IEM ★ –