概要DETAIL
CCA Phoenix 超低遅延オーディオは、FPS ゲームに正確なポジショナル サウンドを提供します。精密に機械加工された航空宇宙グレードの金属ボディと大胆なツートン デザインがプレミアムなビルドを完成させます。
編集部講評REVIEW
重厚な筐体に宿る、自制の効いた中低域と距離の近いボーカルの魅力
パッケージを開けた瞬間から、今までのCCAとは一線を画す気合の入り方に驚かされます。航空宇宙グレードを謳う亜鉛合金製のシェルは5軸CNC加工による美しい鏡面仕上げで、アンダー5,000円(約25ドル〜28ドル前後)のイヤホンとしては頭一つ抜けた高級感があります。さらに、いつものチープな白ケーブルではなく、しっかり編み込まれた銀メッキケーブルや専用のレザー調ポーチが同梱されており、ブランドとしての本気の再始動を感じさせるパッケージングです。 サウンドの方向性は、ハーマンターゲットカーブを意識しつつ、ややウォーム寄りにまとめたナチュラルなU字〜V字シェイプ。特筆すべきは、10mmのデュアルマグネットDDから放たれる低音・中低音のコントロール力です。KZ/CCA系にありがちだった過剰に膨らんで中音を濁らせるブーミーな低音ではなく、サブベースの深い沈み込みをしっかり確保しながらも、キックやベースの質感は非常にタイトで上品に自制されています。これは極厚かつ重厚な金属ハウジングが、余計な歪みや共振を力技でガチッと押さえ込んでいる恩恵でしょう。 おかげで中音域の見通しがすこぶる良く、ボーカルが少し近い距離感でしっとりと、浮き立つように綺麗に耳に届きます。高音域も適度に明るくシンバルのきらめきを表現しますが、耳を刺すような尖りは巧みに丸められており、滑らかで聴き疲れしにくい音色に仕上がっています。 しかし、この金属筐体が最大の弱点にもなっています。とにかく本体がトップクラスに重い(片側10gオーバー)。シェル自体は比較的コンパクトで耳への収まりは悪くないものの、長時間のリスニングでは自重による独特の疲労感や違和感を覚えやすいです。また、ハウジング内の密閉度や反射制御の影響か、音場全体の空間表現はやや狭く平面的で、音がセンター寄りにギュッと集まる傾向があります。左右への広い抜けや、FPSゲームでの明確な定位を期待すると、少し物足りなさを感じるはずです。 長時間の装着感や広い音場を重視するMoondrop Chu IIなどとはトレードオフになりますが、この価格でビルドクオリティに妥協せず、しっとり濃厚で質感の良いボーカルモノをじっくり聴きたいという明確な目的があるなら、非常に所有欲を満たしてくれるハイコスパな1本です。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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