CCA Rhapsody
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概要DETAIL
CCA RhapsodyはIEM。2DD+4BAドライバー構成、インピーダンス18Ω、感度102dB、周波数特性20Hz-40kHz、2Pin 0.75mm端子、3.5mmプラグを採用する。
長所
- +深く力強いベースと豊かな音の厚みが心地よい低域表現
- +疲れにくいスムーズな音調でボーカルに適度な存在感
- +スイッチで音の傾向を変えられる実用的な設計
短所
- -ディテール描写・分離感は価格帯で平均的な水準にとどまる
- -高域の抜けと開放感に乏しく、輝きを求めるリスナーには物足りない
- -大型シェルで耳のサイズによっては装着感に難がある
総合レビューREVIEW
CCA Rhapsody は、KZ のサブブランド CCA が手がける 2DD+4BA の6ドライバーハイブリッド IEM 。樹脂製の大ぶりなシェルに4段階のチューニングスイッチを搭載しています。 6ドライバー搭載という構成を見た時点で、帯域ごとのドライバーの繋ぎ目が浮かないかが気になりました。実際に鳴らしてみると、帯域のつながりは思ったより整っており、ちぐはぐな音のジャンプを極端に感じることはありません。それが Rhapsody の「まず及第点」な部分です。 そのうえで主役はベースです。低域は量感が多く、サブベース域まで深く沈む鳴り方で、キックが鳴った瞬間にズシっとした重量感があります。立ち上がりはやや柔らかく余韻をほんのり残すタイプで、タイトにキレる感触よりも厚く包まれるような鳴り方です。ベース重視の音楽をこの価格帯で楽しむ機種として、ここは素直に強みと言えます。ただし低域の支配感は強く、ベースが多い音源を好まない人には向かない選択です。 ボーカルに関しては厚みのある存在感が出る一方、透明感と細部の質感が物足りません。声の輪郭は前に出てくるのですが、サ行の擦れる感触や息継ぎの繊細さが薄く、高い音域へ向かうほど伸びきらない印象です。個人的には、ボーカルが主軸の音源を長く聴くには少し物足りなさが残ります。これは KZ 系ハイブリッドに共通して見られる傾向で、Rhapsody も例外ではありません。 高音域は刺さりを抑えた方向に整えられており、長時間の使用でも耳が疲れにくいです。その分、シンバルのクラッシュや弦楽器が高域に向かう際の延伸感・空気感は控えめで、高音の鮮やかさを重視する人には物足りなく映るでしょう。解像度と分離感はこの価格帯として平均的で、重なりの多いアレンジでは各楽器の輪郭が少しぼやける場面があります。 音場は「広め」と感じる余裕があり、ライブ音源のような空間感のある楽曲では奥行きがよく出ます。シェルは大ぶりですが、耳に収まれば安定感は良く、長時間装着しても痛みは出にくいです。密閉型の樹脂シェルとして遮音性は標準的で、日常の移動使用では十分な水準です。ただし耳が小さい人には収まりにくいこともあります。 機能面では4段階のチューニングスイッチは、低域量の調整を中心に音の方向性を変える手段として機能します。付属のツールとカードで設定変更も手軽です。 同じ KZ 系列の多ドラ機種 KZ ZAS Pro(~¥10,000前後)と比較すると、Rhapsody のほうが中音の存在感は厚い印象がありますが、低音の質、解像度と分離感では ZAS Pro に分があります。KZ Castor 系列と並べると、Rhapsody は低域の厚みと6ドライバーの構成に¥2,000〜3,000上乗せした対価として妥当な仕上がりです。 総評:Rhapsody はベースの量感と価格の折り合いを売りにしたハイブリッド IEM です。低域が好きで「ジャンルを選ばず気軽に聴ける一本」を¥7,500前後で探しているなら選ぶ理由になります。ただし、ボーカルの透明感の薄さは同価格帯の基準に及ばず、KZ 系列のファンであれば少し物足りなさを覚えるかもしれません。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
各カテゴリーのデータベースDATABASE
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