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Moondrop COSMO - 水月雨 大都会
有線ヘッドホン Moondrop(水月雨)

Moondrop COSMO - 水月雨 大都会

★ 7.0 ¥100,000〜 1位/2 編集部レビュー
実売価格(税込・最安)
¥144,000 rakuten
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Score Detail
7.0 / 10
低音 6.7
中音 7.4
高音 6.8
解像度 7.2
音場 6.6
分離感 7.1
ボーカル適性 7.6
装着感(側圧・重量) 5.7
遮音性・音漏れ 3.1
コスパ 6.3

概要DETAIL

ナノスケール超薄型ダイアフラムを採用した100mm平面磁界型フラッグシップ有線ヘッドホン。高弾性超薄型純銀エッチング回路とN52磁石アレイで駆動し、15Ωの低インピーダンスと100dB感度で幅広い機器で鳴らしやすい。前後キャビティデュアル高周波位相制御導波路設計によるフラッグシップサウンドを実現。

長所

  • ニュートラルウォームの自然な音調で長時間でも疲れにくい
  • イヤーパッドの交換で音の特性を大きく変えられる高いカスタマイズ性
  • ボーカルと楽器の自然な音色に特に秀でた中域の描写

短所

  • 500g超の重量で長時間装着には頭や首に負担がかかる
  • 付属イヤーパッドとケーブルは性能を引き出すには交換が推奨されるレベル
  • ヘッドバンドが大型で小さめの頭には安定感が出にくい

総合レビューREVIEW

MoondropがIEM市場から踏み出し、オーバーイヤー領域に本格参入した2本目のフラッグシップ。1台目ののVenusに続くヘッドフォンラインの現行最上位機にあたり、100mmの平面駆動型ドライバーを搭載。TBT(振動板の応力分散技術)・FDT(全面駆動技術)・N52磁気アレイを組み合わせた構造で、インピーダンス15Ω、感度100dB/Vrmsとアンプを選ばない設計になっています。実売は約13万5千円。付属品は4.4mmバランスケーブル、6.35mm変換アダプター、アニメカードと一式揃っており、デュアル3.5mm入力によるリケーブルにも対応しています。 最初に製品写真を見ただけだと、正直少し地味な印象を受けました。この価格帯にしてはシンプルすぎるかな、と。ところが実際に手に取ると金属フレームのしっかりした剛性感、締まり方のなさ——揺れがまったくない。マグネット式のイヤーパッドをカチッと着脱できる機構も含めて、外見の素朴さとは裏腹な作りの良さがあります。 ただ、最初に頭に乗せた瞬間の約516gというのは、慣れていない人には最初の10分で気になってくる重さです。ヘッドバンドの重量分散そのものは悪くなく、耳の周りに重心が来る設計なのですが、付属イヤーパッドのクッション量と厚みがやや不足していて、長時間使用での頭頂部への負担感につながります。頭の小さい方にはバンドが緩すぎる可能性もあり、パッドをサードパーティ製に換えることで装着感が大幅に改善するのは複数の使用者が確認していることです。マグネット式なので換装は手間なく行えますし、パッドを変えると音も変わります——それどころか、別の機種と言ってもいいくらい変わる。 音の中心にあるのは中域の自然さです。上中域にほどよい強調があり、ボーカルラインがくっきり前に出てくる。男声の重心も女声の倍音も、解像感を失わずに聴かせてくれます。弦と鍵盤が重なるアコースティック編成でこの特性が最も活きて、ピアノの響きと各弦のパートが互いに干渉せず追えるのは印象的でした。個人的に、この中域の質感は実売7万5千〜9万円台のHiFiMAN ANANDA NANOとの比較で明確に良いと思った部分です——あちらは音場の広さと微細な空気感で勝りますが、ボーカルの前への出方と暖かみはCOSMOに分があります。 低音については、質感を優先した設計です。ウッドベースの弦の張りや、ピアノ低音部の粒立ちは丁寧に出てきます。ただ電子音楽のキックが胸まで来るような量感はなく、ベースを厚く膨らませてほしい場合にはやや物足りなさが残ります。少量のミッドバスの暖かみが全体の雰囲気を作っていて、これがアコースティック録音や繊細な女性ボーカルとの相性の良さにつながっている側面もあります。 高域はパッドの状態で印象が変わりやすい帯域です。付属パッドのままではやや柔らかめで、ハイハットの倍音が引っ込む感触がありました。ドライバー素性は延伸感があり、パッドを換えるとシンバルのテクスチャが細かく出てきます。一方、密度の高いトラックや金物の多いロックでは、換装後に一部の帯域がキツく感じる場面もあります。人工的な突き出し方ではなく、音源に刻まれたテクスチャが出てくる形の刺さり方なので、音楽の種類によって印象が分かれるところです。 解像感は平面駆動型ならではの均質な出方をします。複数楽器が重なる局面でも各パートの輪郭が溶けにくく、弦楽アンサンブルの声部分けが追えます。音場は横幅より奥行きと定位の精度に特徴があり、音の位置が立体的に掴めます。広大な空間感があるとは言いにくいですが、楽器の位置が細かく分かるホログラフィックな感触があります。 付属ケーブルについても触れておきます。機能するには機能しますが、素材がやや硬めで3.5mmジャック付近の処理が少し扱いにくく、この価格帯の相場からは見劣りがします。リケーブルの自由度は高い機種なので、早い段階で換えたほうが快適かもしれません。遮音性は外音がかなり入ってくる設計で、自室での静聴以外の場面での使用は想定しにくいです。 総評:付属パッドとケーブルをそのままにしておくと実力の出しきれない機種で、追加投資が事実上セットになる点は正直に評価するべきところです。それでも換装後の中域とボーカル再現の自然さは、約13万5千円という価格の妥当性を支えるだけの実力があります。アコースティック・クラシック・ジャズといった生楽器中心の音源を静かな環境で聴くことが用途の中心なら、ANANDA NANOより高いぶんの価値は中域の暖かみに乗っています。パッド換装込みでの「全体コスト」を踏まえて検討する機種です。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
Moondrop(水月雨)
ドライバ径
100mm
ドライバ方式
平面駆動型
インピーダンス
15Ω
感度
100dB
周波数特性
13 - 58000 Hz
構造
開放型
装着方式
Over-ear
リケーブル
対応
プラグ
4.4mm, 3.5mm

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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