HIFIMAN ANANDA NANO
リンクの他に違うバージョンがある場合がございます。スペックの違いにご注意ください。
概要DETAIL
有名なSUSVARAデザインに基づくナノメートルの厚さのダイヤフラム:歪みが大幅に低く、過渡応答が高く、ダイナミクスとディテールが二重に改善されています。 ANANDA NANOは5Hz~55kHzの広い周波数範囲を備えています。 聴き手の耳を包み込む立体的な音場で、楽器の位置決めやイメージングはまるでライブで体験したかのように正確です。
長所
- +限りなく薄いナノスケール振動板とステルスマグネットが生み出す透明で精緻な描写
- +ニュートラルで自然な中域は声の輪郭と存在感に優れ楽曲の細部を余さず届ける
- +軽くエアー感があり疲れにくいのに高域の細かい描写も怠らない
短所
- -低域は量感よりも明瞭さ優先で物理的な打撃感や深い沈み込みに欠ける
- -開放型のため遮音性がなく静かな環境でないと真価を発揮しにくい
- -解析的な音調のため音楽的な温かみを重視するリスナーには刺激的に感じる場合も
総合レビューREVIEW
HIFIMANの平面駆動ヘッドフォンラインナップの中間〜上位に位置する開放型機種で、上位フラッグシップのSusvara由来のナノメートル薄振動板を採用しているのがこのANANDA NANOです。ステルスマグネット技術を組み合わせた設計は低歪みと高いトランジェント精度を狙ったもので、Anandaシリーズの振動板を抜本的に刷新した位置づけになります。実売は通常約90,000円、セール時には約75,000円前後まで下がります。 ナノメートル振動板とステルスマグネットの組み合わせに注目しながら試聴開始です。ステルスマグネットは振動板を囲む磁石の形状を工夫して内部での音の乱反射を減らす仕組みで、これが定位の精密さにどう出るのかが最大の関心でした。実際に鳴らしてもっとも印象に残るのは、音の位置感の明確さです。弦楽四重奏を流すと各パートの位置関係がパッとわかる感覚があり、音が広がりながらも個別の位置にきちんと収まっています。同ブランドのEdition XVと比べるとEdition XVのほうが空間の広さと没入感では上ですが、「どこで誰が鳴っているか」の細かさではANANDA NANOが優位で、アンサンブルの構造が追いやすい印象です。 解像度は価格帯として申し分なく、ナノ振動板の速い応答が効いているのがよく分かります。ピアノの打鍵直後の音の広がり方が自然で、鍵盤を叩いた瞬間から収まるまでの流れを追えます。ギターの弦を弾く手触りのような質感も、加工なくそのまま出てくる感触があります。 ボーカルはこのヘッドフォンの一番のポイントかもしれません。色づけが少なく、声の持ち味がそのまま伝わってくる素直さがあります。中高域の密度感がちょうどよく、ボーカルが前に出すぎず引っ込みすぎないバランスが好みでした。高域はエアリーでシンバルの余韻が自然に伸びますが、刺さりは感じません。長時間聴いても耳が疲れないチューニングはしっかり意識されています。 一方で、低音は量感より質感を優先した設計です。タイトで締まりがあり、アコースティック系やポストロックの速い音符でも低音が遅れてモタつく感じはありません。ただ、電子音楽のベースラインが沈み込む感触や、バスドラムの体感的な打撃感を求めると物足りなくなる場面があります。これはナノ振動板が解像度・定位精度を優先した設計の結果で、別のキャラクターを選んでいます。 装着感は開放型平面駆動として良好な部類です。銀コーティングアルミフレームはしっかりした質感がありながら軽く、サスペンションヘッドバンドが頭の形に自然になじみます。長時間のリスニングセッションでも負担が少ない作りです。開放型なので外音遮断は期待できませんし、音漏れもあります。自宅や静かな部屋での使用が前提になります。 総評:音場・定位の精密さと解像度を軸にした、高いレベルで仕上がった開放型平面駆動機です。低音の量感よりも空間表現と中高域の質感を重視するなら、約90,000円という価格も納得しやすいと思います。
— Gadgetal編集部
スペックSPECIFICATIONS
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