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TRN Azure Dragon
IEM TRN

TRN Azure Dragon

★ 7.3 〜¥30,000 4位/17 編集部レビュー
実売価格(税込・最安)
¥24,668 aliexpress
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Score Detail
7.3 / 10
低音 6.8
中音 7.6
高音 7.6
解像度 7.8
音場 8.1
分離感 7.8
ボーカル適性 7.2
装着感 7.8
遮音性 6.0
コスパ 7.5

概要DETAIL

14.6mm 第2世代フラッグシップ平面磁界型ドライバー搭載の IEM。N52 ネオジム磁石による7+7対称配列磁気回路を採用し、広大な音場と豊かなディテールを実現。CNC アルミマグネシウム合金シェル。

長所

  • 息遣いのレベルまで拾う中音域のボーカル解像度
  • Reference・Transparent・Atmospheric の3ノズルで音色の方向性を選べる設計
  • 龍モチーフのアルミ合金シェルと2.5/3.5/4.4mm対応モジュラーケーブルの標準付属

短所

  • サブベースが控えめで、重低音が主体のEDMや速いビートの音楽では量感不足を感じる
  • セミオープン設計により遮音性が低く、騒がしい環境では外音が音楽と混ざりやすい
  • Transparentフィルター使用時は高域が前に出て、金管楽器の最高音域が際立ちすぎる場面がある

総合レビューREVIEW

TRN Azure Dragonは、14.6mmの平面駆動ドライバーを1基搭載したIEMです。実売価格¥22,950(2026年7月時点のAmazon)で、3種のノズルフィルター(Reference・Transparent・Atmospheric)と2.5・3.5・4.4mmの端子に切り替えられるモジュラーケーブルが標準で付属します。TRNブランドにおける平面駆動の旗艦機として発売されており、同ブランドのShellやSeahorse ProといったBA+DD構成の製品群とは設計の方向性から異なる、独立した系譜に位置します。 シェルを手に取ると、龍の頭部を模したフェイスプレートの造形がまず目を引きます。アルミ合金のマット仕上げは品が良く、「ドラゴン」という名前から想像するゴツさより遥かに上品です。 このIEMが最も力を発揮するのは、声と弦楽器の細部描写です。ボーカルが立ち上がる瞬間から音のエッジが鮮明で、残響が短く収まる前に声の輪郭がすでにハッキリしています。男性バリトンの太い倍音成分も、女性ソプラノの鋭いビブラートも、この機種では音のひだが細かく出てきます。特に印象的だったのは、静かなアコースティック演奏での解像感で、ピアノの弱音部に指先のタッチが残り、弦楽の弓が返るモーメントが一瞬の間を持って聴こえます。弦楽四重奏のように複数パートが重なる場面でも、各声部が自然に分かれて、団子にならずに聴けます。 その明瞭さと背中合わせなのが高域の明るさです。TransparentとReferenceはいずれも中高域を引き上げる方向で、金管楽器やシンバルのような高い音域が前に出てきます。個人的にはReferenceが最もバランスが取れていると感じました。Transparentにすると高い音域がさらに際立って、金管楽器の最高音が少しきつく感じる場面がありました。高域に敏感な方はAtmosphericから試してみる価値があります。この設定では高域が抑えられ暖かみが加わり、疲れにくい音になります。 音場については、横方向の広さが本物の強みです。各楽器の定位感が掴みやすく、ボーカルと伴奏の間の距離感、左右に振られたパーカッションの位置など、音楽の空間的な配置がよく見えます。前後の奥行き感は横幅ほどの印象は受けませんでしたが、定位の正確さもあって奥行きが薄い不満を感じるシーンは多くありませんでした。 一方、低音については正直なところ量は控えめです。ミッドベースを軸に据えた引き締まった音で、サブベースは全体を支える役割にとどまります。音の立ち上がりから減衰まで短く、ベースラインの輪郭は追いやすいですが、キックが床まで沈み込む感触は薄い。弦楽や声楽が主体の音源なら全く問題ないレベルですが、重低音が軸のEDMや、速いビートが連続するクラブ系の音楽では迫力という意味で物足りなさを感じるはずです。同じ価格帯の定番として知られるfinal E4000は低音に暖かみと腰があり、そのE4000でも低音が物足りないと感じるなら、Azure Dragonでは尚更です。低音を優先するかどうかで、この機種が候補に入るかはほぼ決まります。 ビルドと付属品は充実しています。モジュラーケーブルは取り回しが良く、ケーブルの擦れ音も気になりません。磁石式留め具のレザーケースは小さい便利さがあります。装着感は概ね良好で、金属筐体としては長時間でも負担が少ない部類です。ただし8g前後の重さと背面の滑らかな形状から、固定はイヤーピースのグリップに依存しているため、社外品への交換時はフィット感を確認してから選ぶことをお勧めします。なお、セミオープン設計のため遮音性は低く、屋外や電車内では外音が入ります。コンテンツに集中できる静かな環境向けの機種です。 総評: ボーカルと弦楽の解像感を軸に聴くなら、価格に対する音質面の見返りは大きいです。平面駆動の強みをボーカル解像度と広い音場に振り切った設計は一貫していて、3種のノズルフィルターが明るさの調整に実用的に機能しています。低音の量感を求めるならはっきり向かない機種ですが、それ以外のリスナーには、同価格帯のダイナミックドライバー機では出しにくい声と弦の細部描写があります。ぜひ静かな環境で、まずはReferenceフィルターから試してみてください。

— Gadgetal編集部

スペックSPECIFICATIONS

ブランド
TRN
インピーダンス
32Ω
感度
108dB
周波数特性
7 - 40000 Hz
付属ケーブル
4芯銅銀混合
付属プラグ
3.5mm, 4.4mm, 2.5mm
端子
2-pin
ドライバ構成
1Planar
DD
平面振動板
筐体素材
アルミマグネシウム合金

各カテゴリーのデータベースDATABASE

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